室内灯について
皆さんは室内灯、お使いになりますか?
私はお金がありませんから、特急型にのみ取り付けています。
さて、室内灯はメーカー純正からサードパーティ、はたまた自作される方もいらっしゃいますね。どれがいいのか?迷われる方も多いかと思いますので、今日はその話です。
室内灯ユーザーには二つの傾向があるように思います。まずは「とにかく明るくしたい」というタイプ。室内灯を「グレードアップアイテム」と解釈すれば、煌々と輝いてくれた方が賑やかで良いのでしょうか。もう一つは、「リアルにしたいから取り付ける」というタイプ。私はこっちです。ですから、「リアルな明るさの」室内灯について少し書いていきます。
私が気に入っているのは、TOG2室内灯とグランライトプレミアムです。どちらもサードパーティーのものですが、取り付けは簡単です。はんだ付けが出来なくても問題ありません。
まずはグランライトプレミアム。色味が素晴らしく、愛用しています。こちらは光量を選択できます。室内灯本体にスイッチがついており、それを切り替えることで明るめのモードと暗めのモードが選べるのです。明るめのモードにすると、目が潰れるほど眩しいです(笑)
テープLED式なのでムラなく光ります。
左の普通車が「ナチュラルホワイト」、右のグリーン車が「電球色」だったかな…?
明るさは実車よりは明るいですが、柔らかい光線で素晴らしいと思います。
薄型ですし、天井に貼り付けますので窓の大きな車両でも安心です。
左の381系はグランライト、右の485系はKATOの純正品です。明るさがかなり違います。
取り付け方はシンプルで、まずこのように貼ります。
そうしたら、付属のリン青銅板をこのように折り曲げ、ボディをはめれば終わりです。KATOの純正室内灯のようにきっちりと折っても良いですが、そうすると妻面に接してくれませんので、屋根にグランライトそのものを貼る時に苦戦します。位置決めが面倒です。
ありゃ。妻面近くに窓があると丸見えですね。これはいけません。隠してしまいましょう。
思いっきり妻面にピッタリと寄せてしまいます。きれいに隠れましたね。別に使いませんし、純正室内灯用の支持棒は切り落としてしまいましょう。あっても邪魔ですからね。
多目的室は力技で解決します。
逆側から集電板を生やします。この時、床板が外れやすくなりますので、爪にストッパとしてプラ板をはめ込みました。
お部屋のところはこの通り、すっきりしました。
お次にTOG2です。これは線路から離しても5分以上光り続ける圧倒的な蓄電量と、控えめでいい感じの光量が持ち味です。
蓄電量の多さがお分かり頂けますでしょう。車両ケースの中で光っております。こんな室内灯が他にありますか?少なくとも私は知りません。
運転会に持っていけば、これだけで話のネタになりますよ。(行ったことありませんけど…)
明るさは固定ですので、とにかく明るい室内灯がお好きな方には向いていませんが、私の知る室内灯の中でも断トツで実感的な明るさです。
TOMIXタイプしか買ったことが無いのですが、取り付けはとてもとても簡単です。
こんな感じで届きます。後は箱から出して、車体長に合わせてカットしたら純正品と同じようにはめ込むだけです。TOG2にはKATO用もありますが、買ったことがありません。今度買って試してみます。
それからサードパーティー製室内灯の中で最も有名であろうポポンデッタの室内灯です。残念ながら、Lモードでも私には明る過ぎますし、値段も高いです。「国鉄特急車にいいですよ」とメーカーが言う黄白色は、蛍光灯色とは程遠い色味で、国鉄車にはミスマッチに映ります。正直お勧めできません。
取り付けは本当に簡単です。ネジの切ってある突起がふたつ、基盤から生えておりますが、ここに右にある集電スプリングをねじ込んで固定します。サイズが絶妙で、取り付けやすく外れにくいです。そりゃ回せば外せますが、多少引っ張った程度では外れません。
地味に嬉しいのはこの透明アダプタ。位置決めに苦戦しながら屋根板に貼り付けたりせずにすんなりと取り付けられます。まぁこの室内灯を支持する板は「実車にはないはずの壁」ですから、気になる方は切り落とすみたいですが。
さて、TOG2との比較です。右側のはくたかがポポンデッタ室内灯です。明るいし黄色いし…「こりゃねぇだろ…」という印象。
魔法でなんとかしました。
…まぁタネを明かしますと、LED1個1個にみんな大好きスミ入れブラックを塗布しました。エナメル塗料のあれですね。かなり落ち着いた明るさになりました。満足です。
黄白色ではなく、普通の白色(青白色ではないらしい)もあるようで、今度そちらを試してみようかと思っています。しかし、べらぼうに高いのでそう気軽に買えるものでもなく…
最後にKATO純正にも触れておきましょう。一灯式にしてはよく出来ていると思います。取り付けもしやすいですし。
でもやっぱりムラがあるんですよねぇ…
こんな風にナイスタックを貼ってやると…
すぐ改善できますが。これはTwitterで見かけた裏技です。
しかしこれだとちょっと明る過ぎかなぁ…
という訳で。LEDと接するプリズム断面にスミ入れブラックを塗ってみましょう。
さて、どうなる…?
なんとこれだけの差が!しかし同じ濃さで塗ってやらないと、同じ編成内に明るい車両と暗い車両が出てきますので、神経を使います。
あとデッキ周りだけ明るくなってしまいましたね。これは残念。
そして車内パーツの色が安普請で嫌だったので、塗ってみました。
うーん…思ってたのと違う…
まぁ製品状態よりは良いでしょう。しかしデッキが妙に明るいのが残念ですね。まぁあそこに光源がポツンとあるので当然ですが。
という訳で、今回は室内灯についてお話しました。そんなにたくさんの種類を試した訳ではありませんから、あまり偉そうには言えませんが、TOG2やグランライトについて言及したブログは少ないですし、「実感的な明るさ」という観点から既製品を論じているブログも少ないと思います。
「需要がないからだ!」と言われればそれまでですが、どなたかのお役に立てたら幸いです。